静かに、より豊かに。

 

 ブランドネームが、私自身の名前ですので、コンセプトも何も 自分自身なんだ というのはあります。何を言っているんだと言われればそこまでですが、とにかくTAMIYAは、自分を表すものでありたいです。

 静かに、より豊かに。プロフィールにも記載しておりますが、これは人生のテーマでもあり、ブランドに反映させたい言葉でもあります。

 

1. 現代社会への不満

 初めからネガティブかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、誰しもが抱えているものだと思いますし、ここを話さずして、コンセプトは話せないと思っております。

 ネットや街中にはたくさんの情報が溢れ、たくさんの作り出されたクリエイティブがとてつもない速さで消費されていますね。本当に。また、言語化や可視化が良しとされ、わかりやすくはっきりしている方がキラキラしているように見える。眩しくも、時には羨ましくもある。

 そんな中で生活していたり、そんなものばかり目にしていると、自分の中の正しさや、大切にしているものでさえ、蔑ろにしてしまう。画面上では人のことばかりを気にして、自分自身と向き合う時間もなくなってしまう。そうすると画面上以外でも、どこからきたのかわからない不安や悩みに押しつぶされそうになる時もある。確かに便利になった。これまで生きてきた短い時間でさえ、時代の進化にびっくりする。たくさんの時代の恩恵を受けつつも、やっぱり生きにくい。そう思っております。

 

2. 看護師としての経験

 5年間、市が運営する病院で、救急看護師として働いておりました。5年なんてあっという間なんですけどね。それでも自分にとってはかけがえのない時間でしたし、本当にいろんな思いになりました。

 真っ白な壁の殺伐とした環境下、今にも命が途切れそうな方や生命の糸が切れてしまった方、一方で大きな山を乗り越え、何とか生命の危機は乗り越えられそうな方など、様々な方へ関わってきました。もちろん、その関わりには患者だけではなく、家族や友人も取り巻くことも多くありました。しかし、情を持つ時間もなく、次の患者、また次の患者と対応しなくてはいけません。綺麗事を無視すると、ひとりひとりの重大な日は、看護師にとっては連続のうちの1つに過ぎません。そんな中での業務によって無意識に疲弊していましたし、もちろんジレンマも多くありました。訳もわからず涙が溢れることもありましたよ。

 感情・精神面を含め、仕事をコントロールできるようになるにつれて、自分の心へ矢印を向けられるようになります。そこでようやく気づいたのが、当たり前のように、ご飯を食べる、歩く、本を読む、服を着る、感動する、笑う、それらはとても尊いことであり、それらをできる自分へ、できるうちにもっと向き合わないといけないと思うようになりました。

 

3. ブランド立ち上げ

 上述した様なネガティブな思いも抱えつつ、医療者としての経験もあり、本当にいろんな感情を経て、色々なご縁も重なりブランドを立ち上げました。

 

4. 好きな日本の文化

 見えない美学や曖昧な文化がとても好きです。日本人の悪いところだ と言われているところでもあるかもしれません。それでも、そうした歴史や文化が相手を尊重するお辞儀、思いやる所作や言葉、おもてなしの心みたいなものを残しているのだと思います。それはまた、無意識に自分が大切にしていたことでもあります。

 

5. 静かに、より豊かに。

 静かに というのは、生きにくい世の中だけど、それでも生きていかないといけないし、生きたいと思う。なので、せめて自分が作る世界は、穏やかで静かでありたい・あって欲しいという気持ちを込めています。また、日本の技術や文化を尊重したいという思いもあるので、間(ま)であったり、相手を重んじる心 という余白的な意味も込めております。

 より豊かに というのは、服を着て楽しむことができる、アクセサリーを付けてウキウキすることもできる、高揚感をもって、当たり前のことを、当たり前のように楽しむことができる。そうしたい人・そう生きている人たちに、寄り添えるようなモノづくりをしていこうという思いを込めております。アイテムを通して、いろんな感情になってくれたら嬉しいなという思いがあります。もちろん自分も含めて。